真珠の耳飾りの少女

2003年のイギリス映画。ルクセンブルクと合作です。

17世紀オランダの画家であるフェルメールの作品『真珠の耳飾りの少女』からの着想で書かれた小説の映画化だそうです。

原題はGirl with a Pearl Earring。

この映画はこの絵画のモデルとなった少女について描いています。彼女を画家の家にいたメイドという解釈をしています。物語は彼女が訳があってメイドとして勤めに出るところから始まります。

彼女がフェルメールの家に勤めることで、いろいろな変化が起こるわけです。彼女自身の人生、そして、フェルメールの人生に。さらに彼女がモデルをつとめることで、フェルメールの妻、妻の母親、それぞれの人生に影響します。

さて、その結果は・・・。

この映画、まるで絵画を見ているような感覚を覚えます。とにかく画面が綺麗で、ひとつひとつのシーンが絵画的な感じがします。おまけに、台詞を短く、また少なくしているため、さながら絵画の中に自分がいるようさえに感じます。

起承転結はしっかりありますが、アメリカ映画のようにはっきりしているわけではありません。

ちょっと、心に余裕がある昼下がりなんかに観るといい映画かもしれません。