暗黒街最大の決斗

これは1963年の東映の作品。鶴田浩二さんが主演です。高倉健さんは鶴田さんの弟役。義兄弟ではなく本当の弟。
予告編の文句を書くと、「ダイナミックなスケール」「ギャング路線 断然快調」「非情な組織に唸り飛ぶ貪欲の拳銃」「ギャング映画の最高峰」「明日なき男の執念が爆発する」「冷酷東映ギャング団」「暗黒街の賭博場を舞台に やくざ 愚連隊 外国ギャングが激突する」「命知らずの男対男」「大東映が勝負するギャングスター総出演」「ギャング組織 その中にも 恋と友情と兄弟愛は 生きていた」「日本映画史上未見聞 最大のスケール 最高のサスペンス」「血が血を呼び 銃弾は銃弾を呼ぶ  拳銃の嵐」「空前の野心的アクションドラマ」「大東映が放つ超怒級娯楽大作」
本編と予告編の内容にはちょっとズレがあるようです。それはさておき、個人的に面白かったのは鶴田さんのセリフです。
「ご時世が違うんだ。…いくら威張ったてご時世に取り残されていくヤクザじゃないか。」
後年、テレビドラマ「男たちの旅路」で時代の変化への対応を拒否し、戦争を引きずる男を演じていた人のセリフというところが面白いかったです。
また、高倉健さんが他人から「その顔つきじゃ、また愚痴だな」と言われているのが新鮮です。